■家のデザインとは何か? の続編3です。
●“感じる”をデザインする
「風水」、「家相」のよさも感じるものです。
“構造的に安定するものは美しい”
無理のないプロポーションになっているはずです。
草原を駆け抜ける獣のシルエットは完璧に近い「美」になっています。
ただ、それが家つまり毎日の暮らしでどうかというと、
美しさよりも、
・金具をひねってピタっと水が止まった時の「気持ちいい!」の方が
重要だったりする
・シャワーの水圧が弱いとか
・電源プラグがほしいところにないとか
●ディテール(細部)部にストレスがあると、生活を楽しむことが
できないものです。
私は、そういう「細部」のデザインにこだわりたい。
逆に、いわゆる見た目のデザインによって強いられるものが
あるとしたら、心地よい暮らしとはいえないですよね。
見た目にすごくカッコいいキッチンでも、そこに立って料理を
つくり始めると途端にカッコ悪くなってしまう。
そういうのはイヤですよね。
手始めに、なるべくたくさん使うもの、いわゆる日用品のデザインに
こだわってみてはどうでしょうか。
例えば
・箸は、重さのバランスなど絶妙な逸品を選ぶ
使うたびに「いいなぁ」とニヤニヤするような。
そういう物をたくさん集めていけば、上質な暮らしになります。
それが本当の贅沢です。
人に見せるものよりも、自分が使うものにお金を使われたら
いかがですか!
お奨めいたします。