天然木の机

乾燥したの大木を使った机を作ってみました。
広い部分で幅80cm、狭い部分でも60cmある杉を使用して5.4m(3間)一面に設置しました。
天然木の机 さすがに5.4m長さになると1枚板とはいきませんでしたが、工夫次第で出来は最高でした。
材料は一般的に4mまでなので1.35m・2.73m・1.35mと分けてつなぎました。
つなぐとは言ってもただつないでは格好がつきませんから一番太い部分を使用し
柱の感覚で彫りこんでつないであります。
見てもお分かりのように丸太の表面はそのまま残し、より自然な表情を出すようにしています。
私はこのような天然木を大胆に使うことが好きなのでご注文があれば
いくらでも製作いたします。
スチールの机と違い、温かみがありより集中して仕事や勉強ができるのではないでしょうか。

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■家のデザインとは何か? ~全編~

登録建築家(樋口)です。

ここのところ、次のテーマでずっと

紹介してまいりました。

前回完結いたしましたので、あらためて、

トータルな記事でご覧ください。

■家のデザインとは何か?

●“五感+1感”

僕が住まいに求めるのは、

“五感+1感のための

デザイン”です。

形や色など視覚に訴える

いわゆる格好のよさを

求める“デザイン”

とは違っているように

思えます。

例えば、玄関で靴を脱いで

足を踏み入れた瞬間、

カーペットや畳が足裏に心地良い、

好きな香りに包まれる、

檜の香りのバスタイムに

癒されるetc.

住まいの場合、

五感+1感、すべてに配慮

したデザインが必要

になります。

視覚はそのひとつの感覚

(感性)過ぎません。

●“美人は3日で

飽きてしまう”

視覚に訴えるデザインの

良さは、いつかは慣れて

しまうものです。

奇抜なデザインも、

最初に見たときは、

それは感動しますが、

その場所で暮らしを営み日常に

="MsoNormal">なってしまえば

それが「普通」になって

しまいます。

住宅の中に入った時の

真夏のひんやり感や

小春日和のぽかぽかの温かさ、

室内を通り抜ける風など

の「心地よさ」、

顔にあたる空気感。

この種の要素は飽きる対象

にはなりません。

●設計/デザインの主題について

「心地よさ」をを計算して設計

するのが建築家の仕事です。

「住まいのデザイン」です。


やはり「心地よさ」にこだわる

必要があります。

例として、

ホテルの場合等は非日常を

味わう空間であり、

あえてそこを

「上質な日常空間」に

仕立てるのもおもしろいかも

しれません。

そこで過ごして

「こういう暮らしっていいな」

と思ってもらい、

その心地よさを、部屋にある家具

やタオルなど備品の

リストとともに持ち帰ってもらう。

そんな、いわばライフスタイルの

ショールームとして活用することを

考えてもいい。

ホテルだからといっても、

とんがった感じを

なくしてもいい。

壁紙などの内装やシャワーなどの

設備も、派手なデザイン性

こそないけれど

長く使って飽きのこないモノ、

使いやすいモノをチョイスする。

「自分が過ごしやすい家」として

仕上げてもいいかもしれません。

もちろん、

自分の日常生活のシーンを

思い浮かべれば、

「きっと使わないだろう」

という椅子のような家具でも、

それを置くことで

空間全体が見違える

というような事は、

確かにありますよね。

部屋に入って「いいな~」という

インパクトを演出として

使う必要があります。
●“感じる”をデザインする

「風水」、「家相」

のよさも感じるものです。

“構造的に安定するものは美しい”

無理のないプロポーションに

なっているはずです。

草原を駆け抜ける

獣のシルエットは

完璧に近い「美」に

なっています。

ただ、それが家つまり

毎日の暮らしで

どうかというと、

美しさよりも、

・金具をひねってピタっと

水が止まった時の

「気持ちいい!」の方が

重要だったりする

・シャワーの水圧が

弱いとか

・電源プラグが

ほしいところにないとか

ディテール(細部)部に

ストレスがあると、

生活を楽しむことが

できないものです。

私は、そういう細部のデザイン

にこだわりたい。

逆に、いわゆる見た目のデザイン

によって

強いられるものがあるとしたら、

心地よい暮らしとはいえないですよね。

見た目にすごくカッコいいキッチンでも、

そこに立って料理をつくり始めると

途端にカッコ悪くなってしまう。

そういうのはイヤですよね。

手始めに、なるべくたくさん使うもの、

いわゆる日用品のデザインに

こだわってみてはどうでしょうか。

例えば

・箸は、重さのバランスなど絶妙な

逸品を選ぶ

使うたびに

「いいなぁ」と

ニヤニヤするような。

そういう物をたくさん集めていけば、

上質な暮らしになります。

それが本当の贅沢です。

人に見せるものよりも、

自分が使うものにお金を

使われたらいかがですか!

お奨めいたします。

●「用」のデザイン、「用」をデザインする

デザインについてはもうひとつ、社会と

どうつながっているかという意識も

必要になってまいります。

家の場合、

・気候、周囲の建物、隣人も含めた環境

・沖縄の家と北海道の家は違ってくる

・坂道には坂道なりの家がある事

家がそこに建っていて、

素敵なのは外観デザイン

に必然性があるから

ということに繋がります。

それは、

     環境に磨かれたデザイン

ということになります。

家の中の水栓金具ひとつから、

通りから見た外観まで、

に磨かれたデザインは美しく、

時間が経っても

色あせないものになります。


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