入母屋屋根

数寄屋造りの屋根の形と言えば「入母屋屋根」。
寄棟屋根の上に切妻屋根を乗せたような屋根とでもいいましょうか、昔ながらの和風民家
の屋根は入母屋屋根です。
数寄屋造りでは化粧材で屋根をつくりますので材料を何段重ねて造るか。
そして、端をどのくらい出すかなど様々な事を考慮し屋根の形を決めていきます。
入母屋 今回はこのような形に仕上がっています。
この部分は出来てからの変更はできません。なぜならこの寸法は昨年暮れの
きざみの段階で決まっていましたから。高さを原寸図より出し、化粧母屋の高さを決めて
いますから「もう一段」などという注文があっても対応できません。
屋根すべての高さが変わってしまいます。
出来てみないとお客様では解からない事だとは思いますがこの部分は大工と
設計者(監理者)の打ち合わせで決まるのが一般的ではないでしょうか。
私は大工でありながら設計士でもあるので今までの経験もふまえアドバイスしています。
今日で隠居の屋根が終わり明日から瓦屋さんが来る予定です。

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