ケヤキの腰板

数寄屋造り住宅などの和風建築では廊下やトイレまで和風仕上げる様にしています。
弊社の和風はボードを使って仕上げ材でのみ和風に見せるのではなく、柱をそのまま
現わした(真壁構造)、こてこての和風造りです。
今の時代では「こてこての和風造り」なんていいますが、日本の家づくりの歴史を
考えてみてください。
当たり前のように柱をそのまま現わし、木を重視した住まいづくりだったのに
いつの頃からか住宅の大量生産に考え方が変わってしまい、世間の考え方も
価格重視、木・無垢の重要性は二の次というような状態に対し非常に残念です。
中には木・無垢の良さを解かってくださる方も居ると思っていますので
私はそんな皆様の期待に応えられるように使い続けています。
さて、今日は廊下の腰板を紹介しましょう。
この板は、無垢の王様といってもいいでしょう!ケヤキの板です。
ケヤキの腰板 ケヤキなどの堅木は使い方が非常に難しいです。
木(板)があれば何でも腰板になる訳ではありません。
大木を伐採し、製材しますよね~。ケヤキはすぐには使えません。
最低3年は放置が必要です。理由は、狂うからです。
板にする時は、大きな角(柱)や盤物から板状に細かく製材後3年は乾燥が必要です。
それで狂ってしまえば終わりです。使い物にはなりません。
今回のケヤキはお客様自身で調達されたケヤキ板を加工して貼っています。
仕上がりはやはり最高ですね!  
狂いが出なければですが・・・。堅木が難しいのはここが一番心配です。

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