階段の段差は大人にとってはさほどの障害にならないものですが、
高齢者や小さな子供には転倒の危険性を秘める危ない場所に変わります。
通常の階段は幅75cm以上、蹴上げ23cm以下、
踏み面15cm以上と急な勾配が建築基準法の最低限守るべき基準ですが、それより低くすることで使いやすい階段になりますよね。
階段は勾配を45度以下にすることにより、
転落事故が減ることが知られています。
階段には直線型と折り返し型がありますが、
直線型は上の段から落下したとき衝撃が大きくなり、
折り返し型は踊り場に段を付けると上り下りが大変になるのです。
階段には手摺の設置が義務付けられていますが、
高齢者のいる家庭では階段の両側に手摺を付けたほうが安全でしょう。
住宅の計画では部屋の大きさを大きくとり、
階段は少ない面積の中で収めようとしがちですが、
安全にかかわる場所なので十分な面積を確保することが大切です。