木造住宅が「都会の森林」といわれる理由


木造住宅が、都会の森林と言われるのには理由があります。

春期から秋期に、葉が大気中の炭酸ガスを吸うことで、
光合成によって炭酸ガスを取り込み、炭素を固定化する働きがあります。

木材は、加工されて木造住宅となった後も、
炭素は固定化したままで、
その木材が住宅であり続ける限りは、
炭酸ガスを蓄えたままということになるのです。


一方で木はオゾンを大気中に放出し、
地球上で人間が生きていくために必要な酸素を作ってくれます。

空気の中の炭素や酸素の循環だけでなく、木は森となることで、
そこで生きる様々な生態系を、循環させる役割も果たしています。

落ち葉の下には様々な昆虫や微生物が生息し、
落ち葉を分解して、自然に戻していきます。

森でつくられた栄養素は、川の流れによって海まで運ばれ、
海の生き物たちに栄養分を提供しています。


森を維持するためには、
あまり木を密集させないように伐採が必要で、
その一部を人間の生活に利用させてもらうことは、
自然の理にかなっています。

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