木造での和室の壁の納め方には、大壁仕様と真壁仕様の二種類の納め方があります。
大きな違いとして挙げられるのは、構造材の柱を壁の外側と内側どちらで仕上げるかという点です。
基本的に洋室の場合には、壁が柱の外側となる大壁仕様が採用され、和室はその逆の真壁仕様となる場合が多いです。
しかし、最近ではコストや作りたい部屋のイメージの観点から、大壁仕様の和室も増えています。
真壁仕様の場合、良い点として挙げられるのは昔ながらの和風らしい雰囲気が出せるという点です。
柱などが多く見えるため、素材のぬくもりなどを感じやすいといえます。
また広い和室の部屋に適していて、部屋自体の広さも大壁仕様のものより広くなります。
ただ手間がかかる仕様なので、費用の面では大壁仕様より高くなってしまいます。
費用の面では大壁仕様のほうが優れており、費用を抑えて施工をすることができます。
大壁仕様だと洋室のような部屋になるので、部屋を現代風の和室やモダン風の和室にしたい場合に適しています。
ただ、大壁仕様は真壁仕様に比べ部屋を狭く感じやすいので、狭めの部屋には向いていません。