大工道具 墨壺について


墨壺という道具を初めて知った時「おぉーっ!これは、すごい発明だ!」と思いました。こんにちは、山口敦央です。
きっと建築業に携わっていない方などはご存知ないでしょう。それとも、私が無知だった
んでしょうか?
そこで、私と同じ知らなかった人のために墨壺について。
墨壺はこんな形をしています。
主に、材料に墨付けする時使用します。墨壺の先端に軽子(かるこ)と呼ばれる針が付いています。この針を線を引きたい始点に刺します。そして、そのまま墨壺を線の終わり、終点へ持っていき(この時糸がピンと張った状態にしないと上手く線が引けません)糸を上に持ち上げ、そのまま弾きます。
そうするとアラ、不思議。綺麗な直線が引けました。個人的には最初に受けた衝撃と、
THE大工って感じがして墨壺が1番好きな道具です。
墨壺にはいろいろなデザインがあって一人一人好みやこだわりがあるそうです。
ちなみに、上の画像の墨壺は私の親方の墨壺です。
この墨壺には、深い話がありまして、親方から聞いた時は「そんな、想いがこの墨壺には込められていたのか!」と驚きました。
この話は、私の口から言うのもなんですから、いつか親方自ら語っていただきましょう。
ハンディ墨壺と言いう墨壺もあります。下の写真がそうです。
ハンディ墨壺も使い方は同じです。墨壺とハンディ墨壺の大きな違いは携帯、持ち運びが出来る点です。
ハンディ墨壺には墨がこぼれないように蓋が付いていますから現場などで使用します。
墨付けの時にハンディ墨壺の蓋を開けて使用することも出来ますが余りそういう人はいないでしょう。
最後に墨壺の相方、墨差(すみさし)についてもちょこっと。
竹製で、一端がヘラ状、もう一端が棒状でできていて、ヘラ部分で線を引き、
棒部分で番付けや記号を書きます。それでは。

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