通し柱と間柱


今日は、昨日の柱の話つながりで、通し柱と間柱について。こんにちは、山口敦央です。

通し柱ご存知ですか?他の柱とは明らかに違う存在感!通常の柱より2倍の長さ!
そう、あの長~い柱の事を、通し柱と言うんです。

土台から軒桁まで継がず通った一本ものの柱で、構造において非常に重要な柱なんです。
どう重要かと言うと、通し柱は一階と二階を構造的に一体化して耐震性と耐久性を上げる役割を果たしているんです。念のため、平屋には通し柱ないですよ。

通し柱は主に、建物の四隅に配置されます。
胴差しと言う横架材を、通し柱の側面に差し込むため、通し柱の断面欠損が大きくなります。
そのことを考慮し、通し柱には4寸角(約12㎝)以上が望ましいと思います。
また、柱と同様に使用する木は耐久性の面から考えてヒノキが適していると思います。

続いて間柱。おそらくご存知ないんではないでしょうか?
通常の柱のように上からの荷重を受ける役割は少ないです。厚みは9分(約2.7㎝)しかありません。

では、何のために間柱はあるかと言うと、下地材を止めるために必要なんです。石膏ボードや耐震ボード、すなわち、丈夫な壁を作るためにとても重要な柱なんですね。

今回、ぜひ覚えてやってください。間柱。それでは。

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