床柱について


皆さんこんにちは、山口敦央です。
今日は、床柱のお話。

床柱は、床の間の要ともいうべき銘木で、床の間と床脇の間におかれる一番太く目立つ 柱のことです。柱 としての役割よりも、デザイン性、床の間を飾るものとしての役割の方が、床柱にとっては重要となります。

種類ははっきり言いまして決まりはありません。
杉・ヒノキが一般的な柱ですが、床柱はそれとは全く見栄えの違う色気や形の装飾重視の材質のものを使っています。

エンジという茶色と白色の部分がある木が私の地域では一般的です。
太さは、7(21センチ)から8(24センチ)が多く出回っています。

しかし、あくまでも私の地域の話で、弊社お得意の材料屋さんがたくさん仕入れているという考え方も一理あります。
実際にエンジは北海道産が多いので福島の木とは言えません。

そんなエンジも格好はいいのですが、そのほかに一位という木もよく使います。
一位の名称は、聖徳太子が笏(しゃく)を作らせたこの銘木に、正一位を授けたからだと 言われています。
縁起物として一位の木を使うことも多いです。なんでも一位になれるように。勝負事の仕事をしている方にはもってこいの床柱と言えるでしょう。

黒檀、楓、日光杉、高野槇、ケヤキなど見て気に入った色気やツヤ、見栄えで気に入れば何でも正解です。

最近、巨大極太ヒノキの絞り加工品をお客様から支給されまして、床の間を作りました。直径50センチ程度あるので立派な床の間が完成し、喜ばれたばかりです。

 

 

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