城屋根の家 隅木


みなさん、こんにちは。
私が住む福島と今、城屋根の家を建てている茨城県。久しぶりに長い時間、太陽が出ていました。天気に左右される職業なので早く梅雨が終わって欲しいと思う今日この頃です。そんな、天気の中でも城屋根の家も少しずつですが進んでいます。
そこで、城屋根の家の屋根を少しずつ解説していきたいと思います。より城屋根を知ってもらえれば嬉しいです。今日はまず隅木から。


まるで、新幹線のように飛び出てるのが、隅木です。
側面に四角に掘られた箇所がありますよね?そこに化粧垂木が入ります。
隅木の頭に茅負が入ります。

隅木は屋根の重さを支える役割があります。軒先に掛かる重さも支えるんですが、軒先に重さが掛かるほど隅木のお尻が浮き上がってしまいます。てこの原理ですね。隅木が力点、桁が支点でお尻部分が作用点になり、隅木は浮き上がろうとしますので、しっかり4寸釘で釘打ちし、かすがいも使い浮き上がらないように固定します。

隅木に使う材料は、何か月も前から調達し天然乾燥させたものを使います。人工乾燥という手法もありますが、弊社は天然乾燥にこだわります。理由は人工乾燥させたものはその名の通り人工的に木を乾燥させることです。しかも急速に。
急速に乾燥させた木は無理な力が加わります。そうすると、木の繊維などを切ってしまうなど弊害が出ます。
ですので、天然乾燥にこだわるんです。そして木は呼吸をし生きています。
天然乾燥でも多少の狂いなどが生じます。その狂いで穴から抜けにくくし強度を増すことになるのです。天然乾燥させた材料を使うのは狂いも想定した職人の経験がものいうのです。

それでは、また明日。

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