城屋根の家 化粧垂木


みなさん、こんにちは。
先日に引き続き城屋根の家の紹介です。今日は化粧垂木。
まず、化粧垂木の化粧とは、家が完成した時に見えるところを化粧垂木と言い、見えなくなるところは野垂木といいます。

画面手前と右奥に流れている白い棒が化粧垂木です。
長いのと短いのありますよね?長いのはオヤ、短いのをテンボと言います。テンボはもしかしたら我々が住む地域、独自の呼び方かもしれません。

なぜ、長い化粧垂木と短い化粧垂木があるのか?それは全部長くては都合が悪いからです。
三尺おきに束を立てるためオヤでは都合が悪く、そのためテンボを配置するんです。
つまり、テンボの位置に束が立つということになります。
その他にも意味があるんですが知りたい方は、お気軽にご連絡ください♪

化粧垂木は、上からの荷重と軒先に掛かる荷重を支える役割があります。隅木で触れましたが、化粧垂木も隅木同様、軒先に力が加わると垂木のお尻部分が浮き上がろうとします。

垂木が浮き上がらないようにする為に「受け」を設けます。もう一度、画像を見てください。化粧垂木のお尻部分に長方形の部材が乗っかてますよね?それが「受け」です。

これで、垂木の浮き上がりを防ぎます。垂木の浮き上がりを防ぐわけですから受けも4寸釘でがっちり止めます。さらに、受けを止めている束も浮き上がらないように4寸釘と、かすがいで足下をがっちり固定します。ここを疎かにすると軒先が下がることになってしまいます。
ですので、城屋根の家ににとってすごく重要な箇所なんです。
そして、垂木は5寸釘でがっちりと止めます。

最近、4寸釘や5寸釘は前もって金物屋さんに注文しとかないと置いてない事が増えました。しかし、我々が城屋根を造り続ける限り無くならないでしょう。それでは。


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