筋交いの施工ルール


みなさん、こんにちは。
私が住んでいる福島県は日差しも弱く空気もいつもよりは乾燥していて爽やかな一日でした。
連休明けの体には優しい天気で良かったです。

昨日の耐力壁の続きで今日は筋交いのお話。



斜めに取り付けられているのが筋交いです。
筋交いの役割は、昨日お話したように耐震性の向上です。
耐震性を向上させる重要な補強材となる筋交い。筋交いを施工するときいくつかのルールと種類があります。

画像の筋交いは、片側方向のみに筋交いを取り付けた「片筋交い」と言います。
横から加わる力、水平力の作用する方向で、片筋交いは「圧縮筋交い」「引っ張り筋交い」になります。

例えば画像右側から水平力が掛かった場合、この筋交いは圧縮されるので圧縮筋交いになります。
反対方向から力が掛かった場合、筋交いは引っ張られるので引っ張り筋交いとなります。

圧縮と引っ張りでは圧縮筋交いの方が強度があります。
水平力は一つの方向から掛かるわけではないので筋交いは左右対称に配置してどの方向から力が加わっても同じ強さにすることが大切です。
左右対称にならない所は筋交いをクロスに入れる「たすき掛け筋交い」で対応します。

筋交いを施工するにあたり、どうしても間柱と筋交いがぶつかってしまう所が出てきてしまいます。その時は、間柱を欠きこみ、納めます。筋交いを欠きこんではいけません。
また、筋交いの頭と足下は筋交いプレート金物を使い柱と筋交いを固定します。

ちなみに、筋交いが普及したのは戦後らしいです。それまでは、土壁など耐震性の高い壁で対応していたらしいのですが、戦後の復興に合わせて急ピッチで住宅を造らなければならず、時間が掛かる土壁より早く施工できる筋交いが普及したそうです。

それでは、また明日。


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