大工の質


みなさん、こんにちは。

今日も雨が降ったり止んだり、強く降ったり弱く降ったりバラエティーに富んだ空模様でした。


昨今、大工の質の低下が著しいと言われています。
その背景にはプレカットなど出来上がった材料を使い、それを組み立てていくだけで家が完成する仕組みが、質の低下の大きな要因だと考えています。

大工とは本来、木の癖を読み墨付けをし、手刻みが基本でした。
手刻みは技術向上の最高の鍛錬の場です。玄能や手ノコ、鑿、鉋使い全て刻みで覚えていきます。
手刻みだと木に触れることが自然と多くなります。
その時に木の癖や墨の付け方なども覚えていくのです。

プレカットは経験や技術を向上させる機会を奪ってると言っても過言ではありません。
その結果、もはや大工と呼んでいいのかすらも疑わしい職人が増えています。
一部では組立工などと揶揄されています。

プレカットを決して否定するわけではありません。ニーズがあったからこそ普及したのだと思っています。
しかし、そのニーズは果たしてお客様のニーズで普及したのでしょうか?
そこをもう一度冷静に考える必要があると思います。
大げさな言い方をすると近い将来、日本から大工がいなくなってしまいます。
大工がいなくなれば日本の伝統工法もなくなってしまいます。







  • このエントリーをはてなブックマークに追加