茶室 にじり口


みなさん、こんにちは。

2日連続私の祈りが通じました(笑)
おかげさまで、井戸小屋のペンキ塗り完了です。





画像だとちょっと分かりづらいんですが、塗装したことによってレトロ感が出ました。まるで何十年もの時を経たかのような仕上がりになり、納得の出来になりました。後は、屋根を葺いて完成です。

さて、今日も茶室のお話。
茶室の「躙口(にじりぐち)」について。





画像に写っているのが躙口です。
人が出入りするにはかなり小さいですよね?
なぜ、こんな設計にしたのか?
そこには、こんな理由がありました。

まず躙口から茶室に入る際、自動的にお辞儀をする形になり謙虚な気持ちを引き起こすため、あえて出入り口を小さくしていると言われています。
武士などが茶室を利用する際、躙口から刀を差したままでは入れません。

つまり、地位や社会的なしがらみを全て捨てて、ありのままの自分になりなさい。という
メッセージと、茶室では身分は関係なく対等であるということを意味しているそうです。

また、躙口には空間演出としての効果もあります。屈んだ状態で茶室に入るので視点は低くなり、下から茶室を見上げる形になります。狭い茶室に奥行きと高さを感じさせる効果も躙口にはあります。

出入り口を小さくするだけで、人間の心理、精神にこれだけの効果があるんですね。
今日、早速屈んだ状態で自宅に入りたいと思います(笑)自宅が広く見えるように、そして、謙虚な気持ちを忘れないように。

それでは、今日はこのへんで失礼します。

あっ!すみません!言い忘れました。私事ですが、地元消防団の旅行のため、明日、明後日はブログをお休みします。9月3日火曜日より再開致します。

それでは、みなさま、よい休日を。失礼します。




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