キザミ終了

今日でづくりの別荘兼物置のキザミが終わりました。
作業が予定より遅れ気味だったので私もいつもより馬力をあげ作業をしました。
その中でも今日はほぞを紹介します。
皆さんの周辺で建築している建物の建て前作業時の風景や材料搬入の風景を
見たことがありますか?
トラックでシートをかけて現場へ搬入されるプレカットできざまれた材料を思い出して
ください。 確かにきれいですね! 私もそう思います。
しかし柱のほぞをよく見てください。短いんです。5から6cmといったところでしょう。
梁材は30cmあってもほぞが短い。かけやでたたかなくてもスポスポ入ります。
これではいけないんです。
梁が30cmあれば柱のほぞも30cmで梁にあけた穴を下から上まで貫通しなければ
長い間に梁がねじれて曲がってしまいます。
ホゾを貫通させることでねじれをある程度防いでいるのです。
これは昔ながらの大工の知恵と技術からきている当り前の作り方です。
私たちがいつも普通につくっているものが普通に見られなくなった時代か寂しいです。
今回のほぞはこんな感じです。
重ホゾ.jpg これは重ホゾと呼ばれ柱の上に梁がのり、それと直交してもう一本梁を重ねている
部分に用いるホゾです。
下の梁が30cm、上の梁も30cmあります。こんな長いもの機械では無理です。
墨をして手きざみです。
こんな柱を使い明日、上棟します。

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