丸桁・丸柱のきざみ

昨日・今日と丸桁のきざみを行いました。
まず丸桁に芯墨を入れ、下がり墨を入れていきます。
丸桁は化粧材(見える材料)ですので最終的に墨はきれいに消さなくてはいけません。
水圧で皮をむいてある材料ですので消すのは濡れ雑巾やたわしでこすって落とします。
かんなでこすってしまえれば楽なのですが簡単にいかない所があるのでいいものが
出来上がるのではないでしょうか?
丸桁への墨付け 芯を入れた後は、柱の位置を出し、穴墨をします。その後、化粧タル木の位置・幅を
正確に出し、きざみ込みます。
化粧材ですので慎重に正確にきざみます。
その後、実際に柱を彫り込んだ穴に差し込みます。
丸桁・丸柱の加工 桁に刺さる部分を印を出し、水平に彫り込みます。
きれいに彫り込みまた柱をさします。何回か繰り返しこの作業を繰り返しやっと出来上がりです。
上ホゾ部分が出来上がると、柱に下がり墨を出します。その墨を使用し、下ホゾの位置を
測りだし、ホゾをつけて出来上がります。
最後にきれいに磨く作業です。
ツルツルの丸太なので雑巾である程度は落ちます。しかし、木の木目・割れ目に
入ってしまった墨の汚れは完全には落ち切れない部分もあるのは仕方のないところ・・・。
墨を付けずに水平に造ることは無理ですから。墨は落ち切れないよりは落ちた方が
いいですよね~。たわしに洗剤を付けたり、コンパウンドを使ったりといろいろ努力します。
最大限の努力の結晶の作品です。

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