材料(木材)をきざむにあたり図面を作成しました。
大工の図面はベニヤ板に書き込みます。紙ではありません。
設計屋さんの書いた詳細な高さやかたちは頭の中に入れるのが基本で、細かい部分に
限ってこの作成した図面(ベニヤ板)の隅の方やわかりやすい位置にメモ書き
程度に書き込んでいきます。
なぜ 紙ではなくベニヤ板なのかはよくわかりませんが、以前に「紙でもいいじゃん」
と思い紙に書いたこともありましたが 風で飛んだり、墨で汚れが目立ってしまい
よく解らなくなってしまったりとあまりいいことがありませんでした。
やってみて解りましたが、昔からやってきたことには基本的に間違いはないと思います。
よくお客様に「この板だけでよく建てられるね」と言われます。
私たちはこの仕事で飯を食べている訳ですから出来て当然。墨付けができない大工は
職人ではありません。ただの労働者でしょう。
この図面と今までの打ち合わせをもとに墨付けし、きざんでいきます。
