ラス下地

昨日は東京、今日は福島県須賀川市の現場へ行ってきました。
現場では外部モルタルの為の下地工事がとりあえず終わりました。
今回の外部の造りは、柱を現わした形ですので柱の芯にヌキを通した後、下地用の
現場用語でいう「ラス下」という幅の狭い板を打ち付けます。
通常柱を隠す構造ですと横に貼り上げていきますが今回のような構造ですと板は縦です。
外部下地(ラス下地) 建物の形が見えてきましたね!
目の前の横に貼った部分はなぜ横なの?
素朴な疑問???
これには深い訳が・・・
実は外側、真壁部屋の中、真壁。しかも筋交いを入れる必要がある部分。
プロの皆さんどうしますか?
選択肢はいろいろあります。
①こんな構造出来ないから筋交いは入れない(10~20年前の考え方)
②どちらかの部屋を真壁にするのをやめる(10~20年前の考え方)
③法の規格に違反した薄い材料で筋交いに見せる(10~20年前の考え方)
④とにかく考えて規格通りの筋交いで両方真壁にする
もちろん選択は④ですね。工夫次第で何でもできるのが現代の大工です。
昔ながらの考えにとらわれていては一歩進んだ建築物はできないどころか
お客様の希望に沿えなくなってしまいます。
私たちは、お客様の要望をかなえられるように日々の努力は惜しみません。

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