突風板の必要性と効果について


破風板(はふういた)は最近の家では少なくなりましたが、
昔の日本の木造建築では良く見られたものです。

この破風板の中でももっとも重厚で良く用いられるのが、
「千鳥」という形です。

この形は、屋根の傾斜の所に突風板を設けるもので、
古くはこの破風板の所に小窓を設け、
その奥が屋根裏部屋となっているものが多く見受けられました。

昔の城などでは、監視部屋などに使用されることも多かったものです。

しかし、最近では飾りの性格が強くなり、
窓や部屋を設けることが少なくなりました。

この破風板は、屋根の顔的存在となるので、
形、大きさ、角度、反り具合が非常に大切になります。

その具合により外からの見え具合が大きく異なるので、
良い職人さんはこの破風板を角度と反り具合を考慮し、
現場の感覚で微調整をしながら制作する人も少なくありません。
弊社では、このパターンです!

さらに、破風板のつなぎ目である芯については、
熟練した経験と技により、
しっかりと屋根に固定される様に組み付けてくれます。

木材は年月とともにその形状が微妙に変化するものですが、
その変化を予測してしっかりと組み上げていくのです。

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