SRC住宅のデメリット


地震に強いと言われるSRC住宅は鉄骨を芯として、
その周囲を鉄筋コンクリートで覆う柱や梁で造られた住宅です。

SRCの構造は、高層のビル建築に良く使われてきましたが、
近年、高い耐震性を求める建築主の要望が増え、
住宅でも盛んに使われるようになりました。


SRC住宅は、耐震性や防火性の高さといったメリットもある反面、
材料費・建築コストが高いなどのデメリットもあります。

さらに、SRC住宅は住宅の重さに耐える地盤が必要で、
密閉性が高いため、結露が発生しやすいことも欠点です。

内装や設備の選択肢が狭いことなど、
必ずしも木造住宅に比べて、全ての面で優れているわけではありません。


耐震性だけのために、SRC住宅を採用するのであれば、
鉄筋コンクリート造壁式構造でも、同等以上の耐力を確保できますし、
木造でも部材を太くすれば、十分な耐震性を得られます。

地震は、建物では慣性力として作用し、
建物が重いほど大きな力が建物に加わります。

安易なSRC住宅の採用は、
地盤や構造体に、過剰な負担を強いることになります。

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