差し鴨居のきざみ

きざみ工事も大詰めです。
一般的な住宅のきざみでは無い工程の差し鴨居を加工しています。
この作業は機械(プレカット)ではできません。人間の技術で行う作業です。
今日からのブログは自信を持って紹介させていただきます。
差し鴨居は、まず鴨居を加工します。鴨居にホゾを付け、溝をつきます。
狂い止めの特殊な加工もしています(企業秘密です)。
もちろん一本一本溝の本数や見切り等の位置も違います。
墨をつけて確かめての繰り返しとなります。その後加工します。
差し鴨居1 出来あがった鴨居は柱に差しこむ部分のみかんなをかけて仕上げておきます。
その後、柱にホゾを差しこみます。柱に埋め込まれる部分を柱に印をし、
ドリルやノミを使って穴を掘ります。(寸法を合わせながら行う)
穴を掘り終わったらばもう一度柱に鴨居を差しこみ寸法を確かめ完成です。
差しこむ作業はすべて水平を合わせ、角度を合わせて行わなくてはいけません。
(少しのズレが最終的に大きなズレへとなってしまうからです)
差し鴨居2 この柱は1.2尺角(36cm角)で鴨居のせいが1.2尺(36cm)あります。
かなりの大物です。今回の住宅はこのような材料が何本も使用されています。
これだけの物は近年では、なかなかありませんね。やりがいのある仕事です。
次回は以前に紹介した変木(ハナノキ)の加工を紹介します。

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