大工道具 鑿について


こんにちは。山口敦央です。

今日は大工道具の一つ、鑿についてお話したいと思います。

 

鑿と一口に言っても様々な種類があります。例えば、突き鑿、丸鑿、平鑿、叩き鑿、

追入れ鑿などがあります。

 

この中でも特に、大工仕事で使う鑿は叩き鑿、追入れ鑿、突き鑿です。

 

叩き鑿は主に土台や桁、梁などの構造部材、刻みの時に使う鑿です。
大工さんが玄翁で鑿を叩いて穴を掘ったり削ったりしている所、テレビなんかで見たことあるんではないでしょうか?

 

突き鑿は、叩き鑿とは違い玄翁で叩いて使わず手で押して使う鑿です。こちらの鑿は余り馴染みがないかもしれませんね。
主に、ホゾ穴等を仕上げる時に使います。
 

追入れ鑿は、造作材(鴨居、敷居、床の間等)の取り付けの時に使う鑿です。
追入れ鑿も玄翁で叩いて使います。また、叩き鑿より追入れ鑿の方が軽くできています。細かい作業向きに作られているからです。

 

鑿が切れるか切れないかで仕事の質がだいぶ変わってしまいます。
切れない鑿を使うと時間はかかる、材料はガチャガチャに仕上がって見た目も汚くいい事
1つもありません。
そして、何よりケガをする危険性が高まります。

道具にこだわりを持っている職人さんは沢山います。何よりも道具を大切に扱い手入れを怠りません。

 

 

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