大工道具 玄能について




今日は、玄能についてお話したいと思います。こんにちは、山口敦央です。
玄能(玄翁とも書きます)ご存知ですか?トンカチじゃありませんよ。
まず、玄能とトンカチについて。
トンカチは悪く言えばただ釘を打ち込めさえすればいい道具。
一方、玄能は釘を打つ面が2つあります。ここがトンカチと違うところ。片面が平面、もう片面が丸面になっています。
何故かと言うと平面で釘を打ち込んでいき、最後は丸面で打ちます。丸面で打つことによって材料を傷めず、釘をしっかり打ち込むことができるからです。
玄能には大玄能、中玄能、小玄能が有り重さで区別されます。
大玄能 約800
中玄能 約380
小玄能 約300
この数字が絶対って訳ではないです。
玄能の握り方は、柄の先端が少し残るぐらいのところを持ちます。ぎりぎりいっぱいでも構いません。
その時、グーにして握ったらダメですよ。この握り方だと玄能をコントロールしづらくオススメできません。親指は立て、柄に添えるのが正しい握り方です。
この方が玄翁をコントロールしやすく安全だと思います。
玄能の打ち方は肘を支点に振り、手首のスナップを効かせて打ち込みます。そうすることによって少ない回数で効率良く釘を打つことができます。
それと、釘がグラつかなくなったらさっさと釘から手を離しましょう。いつまでも持っていると自分の手を叩いて大変痛い思いをします。
人間、本当に痛いと声は出ないものです。
私は、何度も経験あります。それでは。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加