うづくりについて


今日は、作業場で板の加工をしておりました。こんにちは、山口敦央です。


写真の板なんですが浮造り(うづくり)という加工を施しているんです。私が加工したのは、浮造り加工ではなく板の脇にしゃくりを入れただけです…まぎらわしい言い方してすいません…

浮造りについてお話したいと思います。
まず、どうやってこの模様ができるかご説明します。
夏の間に育った夏目(柔らかい)と冬の間に育った冬目(堅い)があり、柔らかい夏目部分を削り、冬目部分を浮き出させる事で木目が立体的になります。

なぜ、このような加工をするのか詳しくはわかりませんが、きっと美しいからだと…私は、そう思います。木目が浮き上がって立体的に見えるのでずっと見ていても飽きがこず、陰影が出来ることによって、高級感、重厚感などが付加される。だから、長年伝えられてきた技術なんじゃないかと思います。
他には、堅い冬目が出っ張っているので傷が付きにくいという利点もあります。

浮造り加工に何の木が使われるかですが、杉板が多いです。単純に杉が柔らかく加工しやすいからです。

浮造りどうですか?浮造り加工された杉板があると、アクセントになって家の雰囲気変わりますよ。それでは。

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