在来工法による数寄屋造り・化粧造り。最高級の城屋根住宅 【対応地域】東京・埼玉・茨城・栃木・千葉・神奈川・福島・その他

城屋根工法紹介

城屋根工法 化粧隅木


城屋根の重さを支える隅の部材。
この先端に軒先の重さがかかり跳ねの力がかかる。
跳ねの力は下の写真のホゾを伝わり束へとつながる。
もちろん束も根ホゾから跳ねあがりの力が働き浮きあがろうとする。
ここが重要。
根ホゾは4寸釘で両側からガッチリ釘打ち。
さらにカスガイで両側からガッチリ固定する。
下のホゾも4寸釘で右3本、左に3本  ガッチリ釘打ち。
曲げの力の強い釘でないとダメです。ビスでは折れます。

下のホゾも先端は1寸、根元へ行くにしたがって1寸2分と斜めにホゾを付けています。
これは穴の入口が太く、奥が細くなった方がしっかりと奥までホゾが入り、固定する事が可能なためです。

この隅木は木の元を先端部に使います。
ですから「元役」と言って3尺部分の役物を製材してもらいます。
もちろんまっすぐな木よりは少し曲がっている木が望ましいです。
何カ月も前から材料を見つけ出し、大きめに製材し、天然乾燥させた材木でないと使い物にならないのが化粧材です。
もしもその場しのぎで製材ほやほやの生材を使うとその時は良くできても後々狂いが出る事もありますので要注意です。
しかし、木は生きていますからいくら乾燥させても割れが出る事は分かってください。
この隅木には芯がありますので天然で乾燥させていますが絶対に割れないはあり得ません。
木は少々の割れ、狂いが出て穴から抜け出せなくなり強度が増すのです。

化粧隅木