城屋根工法の魅力は何と言っても屋根です。しかも反り上がった軒先でしょう!
弊社では、この反りの角度、太さ、重ねの段数、同じ形で表現しています。
この形、言葉では表現はできません。
こちらをどうぞ!
まっすぐな材料からこの反り材を取ることはできないのですよ。
なぜ・・・
まっすぐな繊維(木目)の部分で形をとると木が狂ったように曲がっていきます。
木の繊維の性質でしょう。
芯付の角材を真ん中から2つに割ると2本は離れ離れに弓のように曲がっていきます。
この曲がり具合はその時々により形が変わるので予測が不可能な材料が出来ます。
しかもほっておくとさらに曲がりは酷くなります。
木のパワーは恐ろしいくらいのものがあります。
そんな中この反り茅負はどんな材料からとるのでしょう?
木の元の曲がった部分から木取をしています。
まがっ繊維の部分を選び、その繊維から1段目に適した部分、2段目に適した部分、3段目に適した部分、カタナバに適した部分と1本1本墨をつけて木取をしていきます。
この木取も1発では決まりません。
今回の木取はあくまでも粗挽きです。15ミリ程度大きめに木取をして製材をします。
これは、先ほども説明したように製材するといくら繊維を生かして木取をしても多少の狂いが出るのが天然の木です。
その部分をしっかり考慮して1回目の製材では大きく木取、またしばらく立てかけて乾燥・狂いを出させて、そののち2回目の墨付けをして本製材、加工へと移ります。
加工も取り付けも独自の工夫を施し、城屋根工法ではどこの形も同じくなるやり方をしています。
この工夫こそ、長年の経験と知識・そして研究の賜物と思っています。
そこから人に自慢したくなる城屋根が出来上がるのです。